ゴー宣DOJO

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高森明勅
2012.8.18 08:06

8月日記抄(4)

 8月11日、靖国神社で青少年育成特別事業として
「大東亜戦争 最後の伝言」と題して講演会。

この度、『太平洋戦争 最後の証言』3部作(小学館)を
完成された門田隆将氏を招き、
小生と2人で、第1部は講演、
第2部は質疑応答。

参加資格は18〜40歳未満。

但し、何人か特例を認められた年配者の姿も。

さすがに、戦争体験者百数十人から取材した門田氏の発言は、
迫力があった。

会場の質問に答えて、
ジャーナリストの心得について、
「取材は熱く、書く時は突き放して」と述べておられたのが、
印象に残った。

「書く時まで熱くなったら、読む人が引いてしまう」と。

私は、
(1)先の大戦の呼称を巡り、
本来の大東亜戦争が忘れ去られ、、
太平洋戦争が定着している背景

(2)開戦の理由、
(3)薄氷を踏むような終戦の経緯、
(4)昭和天皇、今上陛下の慰霊と鎮魂、
 の4点について述べるつもりだった。

だが、時間が足らなかった。

第1部で(1)と(2)、第2部で質問に答える形で
(4)について、簡単に触れるにとどまった。

でも、(2)の開戦について、
我が国の事情ばかりがあげつらわれる傾向が強いが、
当時のアメリカ、イギリス、シナなど、
関係各国の入り組んだ事情にも目を向ける必要があることを指摘し、

各国の事情の一端について、
具体的に解説出来ただけでも、満足すべきか。

講演会終了後、会場を移して
「やすくに活世塾」1期、2期生と、現役の3期生の交流会。

初めての企画だ。

わざわざ石巻からA君が来てくれていた。

大変な苦労をしているはずなのに、
相変わらず元気で明るい。

大した男だ。

交流会後、更に一部男女有志(飲んべえ達?)が
神社近くの居酒屋へ。

私も引っ張り込まれる(私が引き込んだとのデマも)。

その時、現役官僚のO君が、
ミャンマーに出張した時に見た戦没者慰霊碑について、
繰り返し語ってくれた。

彼は「ゴー宣ネット道場」を覗いてくれているらしい。 

8月12日、「高森ウィンドウズ」の収録。

その後、小林よしのりさん、
笹幸恵さんと岸端さん運転のベンツに乗り込む。

静かで優しい、心安らぐ運転ぶり。

六本木で堀部師範、切通さんも合流して、
次週開催のゴー宣道場の打ち合わせ。

「グローバリズムが排外ナショナリズムを必然化する」
との小林さんの分析は鋭い。

今回は、学校の先生とかスクールカウンセラー、
育ち盛りの子を持つ親、
中学生なども参加してくれるので、
参加者の皆さんにどんどん喋って貰うことになった。

マスコミやネットについても、
私などより詳しい人ばかりだろう。

どんな話が聞けるか、楽しみだ。 
        
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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